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卒業生の横顔シリーズ

Horiguchi


仰木 みどり (1993年イスパニア語学科卒)


1993年イスパニア語学科卒の仰木みどり(旧姓松山)と申します。
都内、神奈川県内で主にブラジル音楽の演奏活動を行っています。


大学卒業後、在外公館赴任、外務省外郭団体職員勤務を経て、フリーのスペイン語通訳として仕事をしてきました。その傍ら、ライフワークとも言うべき医療支援活動にも従事してきました。以前、Alumni Newsにも掲載して頂いたことがあります。そして、40歳を機に突如歌手活動を開始しました。歌手としては遅咲きのせいか、よくこんな質問をされます。

「なぜ歌おうと思ったのですか?」

それまで音楽の世界とは無縁の仕事をしていたわけですから、今こうして色んな場面で歌っている私の姿はとても不思議に映るのかもしれません。

なぜ、歌おうと思ったのか。

一番の理由は音楽をこよなく愛しているからに尽きます。
二番目の理由は、長年封印してきた「自己表現」をしてみたい、と思ったからでしょうか。

通訳というのは、いかに自分の存在を消せるかにかかっています。黒子であればあるほど優れた通訳とみなされます。自分の意見を述べる余地など皆無です。人と人の心をつなぐ通訳という仕事を私は自分の天職だと思っています。一方で、自分の心も伝えてみたい、表現したいという気持ちも強くなってきました。40、という人生の中間地点を迎えたところで、清水の舞台から飛び降りました。

歌い始めて丸6年。一から手探りで始めた音楽活動には予想以上に多くの反響があり演奏依頼が少しずつ増えていきました。「ずっと聴いていたい」「胸がすーっとする」「優しい声」など沢山の感想を頂き、ライブに何度も足を運んで下さるファンの方も徐々に増え、「是非CD」を、という要望にお応えして今年2月27日に1st ミニCDアルバム「NATURAL」のリリースに至りました。

通訳の経験が歌に生きていると感じます。
通訳は相手が理解してくれてなんぼですから、とにかく聴きやすい喋りを常に意識します。それが美しい発音と、相手への伝達力を生みます。また、歌詞の背景を知っていないと伝えられないので徹底的に調べます。こういったことがおそらく「耳心地がいい」と言われる拠所なのかもしれません。

さらに、縁あって学生の頃から継続している希少疾患・リンパ管腫患者支援活動を通して、ブラジルの医療機関を訪問して現地の医師達を前にポルトガル語で活動内容をプレゼンする機会を得て、ボサノヴァの言語であるポルトガル語習得に繋がりました。

まさに、All roads lead to singing.

すべての道は歌に繋がっていると実感しています。
今後も、異言語の歌詞を丁寧に解釈する「Inte´rprete (代弁者、解釈者)」として、聴く人の心を異文化の世界へといざなう音楽活動を展開していきたいです。

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