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マカオ (2011.09.08)

昨年この欄で、つぶやいていた件(私が会社顧問をしているある日本の電機メーカーの海外展開のための課題対策)でもあるが、何とかそれの解決目処をつけたいということで海外の市場実態や協力企業候補探し等で、ドバイ、香港、中国:深?市、更に近場の大市場・マカオ等暑〜過ぎる所を訪れ、更に汗をかいています。 日本メーカーの高い技術力と中国メーカーの競合力ある生産コストの融合によるOEM製品を調達し今まで純日本製では攻略困難な海外市場へ参入するための具体的な交渉を重ねていた。

対象市場の一つとするドバイは中東市場へのショールーム的位置づけとしてドバイでの売り込み実績が中東市場への効果的な展開のための相乗効果をもたらすということで、様々なハード・ソフト商材の各種の国際展示会が頻繁に開催され商談の盛り上がりを見せている。

マカオといえばカジノをコアーに大型エンターテインメントがその活況さを競っている世界的な観光地となっているのはご周知の通りです。マカオ住民約56万人弱に対し、域外からの来訪者数約3000万人が予想される。マカオのカジノ監督当局によると2010年のマカオのカジノ総収入は前年比58%増で過去最高となる1883億パタカ(約1兆9300億円)となったと発表した。 香港紙、蘋果日報は米ラスベガスのカジノ収入の約4倍だとしている。 マカオのカジノは政府税収の大半を占める主力産業。 カジノ収入は06年にラスベガスを抜いて世界一となり、 その後も毎年10〜40%台の高成長が続いている。中国大陸からの富裕な観光客が収入の伸びに貢献しているとみられる。

一方、不思議なことにこのマカオ(カジノ)市場への日本メーカーの進出は極めて限られており、24時間営業に不可欠な屋外・屋内の各種電光表示機器や照明分野では中国製品が多くのシェアを占めている。 ここに私が関与する日本の電機メーカー(A社)による中国製OEM商品を売り込むことを目指すこととなり、A社・社長、技術者と共に深セン市にあるメーカーを視察し、生産技術力等の評価を行い、更に隣接するマカオを訪問し、大手カジノ運営グループ会社と商談となった。この巨大カジノ・リゾート運営グループは、2014〜2015年に約20億米ドル(約1,500〜1,600億円)投資のマカオ最大のカジノ・ホテル(2,500室〜約4,000室)・エンターテインメント施設を開業することとなり、関連するハード・ソフト資材の調達準備がこれから行われるため、我々も関連する入札に対応できる様な体制固めが急務となった。 マカオへ来訪する中国本土からの入境者数は2008年では50%以上の実績がありその傾向は衰えていない。 マカオで遊び、食、買い物をエンジョイした中国本土の人々が増えることにより、中国本土内でのそれらと同じものの展開を効果的に行える意味でも、マカオでの実績を実現し、近い将来の中国本土内への参入に備えたいところである。

例えば、最近のマカオへの日本系による進出ケースとしては、ホテルオークラがカジノ(ギャラクシー)と500室を擁するホテルとして最近オープンしたり、宮崎産の牛肉が現地の牛肉料理価格の約3倍の値段ででも好評で豊かな消費力によって受け入れられている。この消費者は中国本土からの観光客達で、値段を確認せずに注文すると言う話である。 日本からマカオへの直行便数も増え日本からの観光客増加を図ってる。 現在最大規模のエンターテインメント施設としては米国・サンズによる大型リゾート施設ベネチアン・カジノ・リゾート施設(総面積30ヘクタールの総合リゾート施設、ジャンボ機90機を並べられる広さとのこと)がMICE《企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、イベント、展示会・見本市(Event/Exhibition) の頭文字のこと。多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称》 機能を発揮し、例年各種の産業関連の国際展示会や国際会議が盛んに開催されている。 

中国政府はこのマカオで、国内や世界中から集まるお金を一元的に管理し、カジノ税40%を徴収するという、“打ち出の小槌”たる偉大な財布を有していることになる。なんと効率の良い集金方法ではありませんか!!

マカオ写真


独り言なのかぼやきなのかというところですが・・・・ (2010.11.17)

今年の春頃から、日本のA電機メーカーの会社顧問をすることになり、主に海外進出のお手伝いをしている。幸い私が従来関係していた海外の顧客候補数社宛に商品を紹介し入札の機会を得ることができ落札を期待したが見事にハズレた。1件だけでなく10件程の全てがである。 尚、当メーカーは社歴60余年の専業メーカーでこれまで日本市場では大手メーカーに遜色ない実績と信頼を築いてきたが、海外進出にはこれからという段階である。良い品質の製品と信頼度高い関連サービスでこれまで通用していたことが正に一蹴されたわけだ。しかも、買手側にはそれなりに特別な配慮をしてもらったにも関わらずである。

その後分ったことであるが、敗因は中国メーカーの製品の落札価格は当方の見積価格の約、四分の一であった。 更に、これら中国メーカーはこのレベルの販売価格であっても利益は確保できており、同様なレベルで他でも実績を築いてきている。 また、応札しなかった他の中国メーカーの価格も概ね同じ価格レベルで展開されている。 彼等殆どのメーカーはここ10年前後前からの所謂新参メーカー達であるが、その躍進スピードは中国地場マーケットの発展に加速され著しく、このベースが続けば製品・ハード、サービス・ソフト及び販売力の点においても日本メーカーのレベルに追いつき追い越す時期はそれ程先の話ではないと思われる。

この現実に対して、果たして当A社の経営陣がどの程度真剣にその対処に取り組み、それなりに伴う“痛み”を覚悟できるかがカギになるわけであり、得てして総論賛成、各論反対に陥り勝ちであり、これはエライコトになって参りました。周知のことではあるが、メーカーや供給側ではなくユーザー視点で、何が正味、必要とされているのかを謙虚に先入観や計算なしに見極められるかどうかにかかっている。
 
私はこの晩秋の空気に頭を冷やしながら何らかの答えを捻り出さねばならない状態となりました。 この冬は“熱く”なりそうだ。 

(尚、この続きは機会ができたら、ここでつぶやくかもしれません。この様なケースに関心がある変わった方がおられましたら、気楽にメール下さい(yj17200@yahoo.co.jp)大歓迎です。)



“つぶやき”募集!!

山岳部とスペイン語研究会の二つ部活をと欲張ったものの、バイトに時間をとられることもあってこれといった活動もできなかった感じです。 山岳用品専門店の好日山荘で見付けたスイス製のカラビナやハーケン等を購入するために小遣いを節約、また、スペ研では柴田先輩の流暢なスペイン語に圧倒され自信喪失等々、思い出されます。 

学生生活最後の冬2月に部員の本谷君と二人で槍ガ岳登頂をした時のモノクロの写真を昨年暮れの大掃除の時古いアルバムの中に見つけました。
このときは、無事登頂した後、岩場を本谷君とトップとセコンド役を交代しながらザイルを操作しながら下降している途中、私が岩場に取り付いている時アイゼンにザイルが絡み足場がはずれ約10メートル程落下、かろうじて岩を掴んだ時、谷底から吹き上げる吹雪の中で別の世界に来てしまったかの様な感覚に陥りました。
その時、新たな命を頂き、今日に至っている感謝、感謝の心境です。

槍ガ岳登頂 槍ガ岳登頂 槍ガ岳登頂 槍ガ岳登頂


このHPのコーナーでは、かっての部活に関連のない様な事柄や題材についての”つぶやき”がこれから多くなるかと思います。
どの様な内容、構成にするかの具体的なものはまだ決めていませんが、回数を重ねるごとにそれなりの形になれば良いかなと思っています。 基本的には”つぶやき”調になるのでは?と漠然と思っていますのでどなたでも”つぶやき”で参加、大歓迎です。

横瀬英祐



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